1,500円で岳南ED402を走行化

-便利なユーレイワム(電動化貨車)を作る-

 

 Nゲージで鉄コレから発売。私のペーパーキットもついに追い越されたか。

 

 トミーテックの「鉄道コレクション」から、今夏新発売された岳南電車の電気機関車、ED402

これは岳鉄ファンとして買わない訳にはいかず、ホビーサーチで予約購入。

 しかしイザ走らせようとすると、結構おカネがかかる。車体こそ2,500円だがパンタが500円、

さらに動力ユニット3,600円まで買うと6,600円(税別)もかかってしまう。

全体ではあとチョイ足せばC57が買える値段じゃないのォ。(不満猫)

 

 何とかならぬかと思いつつ、自分のぺーパーキットの16ED402とユーレイワムを眺めるうち、

「そうか、Nでも同じコトやりゃいいのか」と気がついた。

 どうせ紙輸送列車を編成するのである。必ず貨車は要るんだから、そいつにモーター

を仕込めば良いのだ。

 ←下側のコイツです

 KATOの「ポケットライン」2軸古典客車用の爆安動力ユニット。たったの1,500

新品の動力ユニットでこれ以上安価なものは無い。

 古典客車なのにサスが2段リンク式なのが「迷」だ。(笑)イヤ確かに戦前のドイツ

国鉄に2段リンク2軸客車は居たが、ローカル用ながらナハ10系風の近代的なヤツだ。

 閑話休題。これを同社製のワム800002両入り1,200円)に当てがってみると…

 「スッポン」

 なんと魔改造どころか、無改造でピタリとはまるのだ。

「バッファーが邪魔」と思ったが、指で引き抜ける。(これは静鉄デワ1用に保存(笑))

 デッキの切除も不要で、そのまんまでスッポリ入る。カプラーも程よい位置で、何の変更

も要らない。

 軸距がチョット狭いが気にしたら負け。(笑)この車輪の上の窪みに0.5mmのプラ板で引っ

掛けを作れば、車体をパチパチ着脱できる。メンドウな人は両面テープで車体を止めてもいい。

牽引力を高めたい人は、ワムの屋根裏にミニ四駆のオモリを貼るべし。

 何もしないのも何なので、引っ掛けを追加

 こうしてたった5ユーレイの完成である。(笑)

 何というか、KATOの社内共通仕様で作ったからだろうけど、もしかして最初からこういう

使い方を想定していたのでは、と勘ぐりたくなるほどハメ合わせが良かった。(笑)

 

 ED402はアーノルドカプラーが必須なのと、線路上で押してみると金属車輪とバラストなし

では走りが心もとないと分かり(特に転がりが悪い)、1,000円の走行化部品だけはガマンして

買った。

 車輪はさすかに金属製に交換

 でもこれ2両分入ってるんだよな。車輪大きいから(6mmφ)電車には使えないし。

残り1両分どうすんだよ。しかも動力化したら何も使わない(カプラーは動力ユニッ

トにも同梱)。まあ仕方がない。今度また私鉄電機が出たら、そいつに使おう。

 ちなみにこれのデッキ部の手すりは、前端の手すりを先につけてしまうと、これが邪魔になり

運転席そばの側面のが上手くつきませんからご用心。またこの側面手すりは、上の車体側の穴か

ら挿すと、多少は取り付けが楽なようです。

 

 ユーレイワムは困った時に色々使えて便利ですよ。

 自宅のレイアウトで、列車が坂を上れない時にヒミツの補機として。

 田舎のローカル線駅で、手押しっぽく貨車だけを側線に入線させたい時に。

 

 でも何より、動力の入れられないヘンな車両を走らせたい時に便利です。こんな風に。

 コイツも岳南線を走った事があるらしい

 タネ車は、鉄道ホビダスが線路脇のディスプレイ用に作った遠州鉄道ED282。車体の幅が無さ

過ぎてモーターを入れるのは困難ですが、このワムに押させれば小改造で線路上を自由自在。他に

も銚子電鉄のデキ3型とかすごいチビロコの走行化も可能になるので、ぜひお試し下さい。

 ED282の走行化改造については、後日改めて。

 あと残った2軸台車に乗せる、増結用ペーパー製簡易ワム車体(笑)も準備中。