走る静鉄1000系ショート版を無料型紙でつくる

 

 静岡鉄道のホームページにある1000系の無料の型紙を使った、走るショート版の1000

系電車の作例です。動力にはダイソー「プチ電車」の中間電動車を利用します。

 要は「静鉄ペーパー電車を短くして、プチ電車にかぶせる」だけです。

当ホームページの別記事を参考に魔改造すれば、500円でHOゲージの線路を自走させる

こともできます。(笑)

 HOゲージの線路にまたがる、我が魔改造版の静鉄1000

 

(1)   静鉄ホームページにある型紙のPDFデータを、普通のコピー用紙と、重さ175g/m2

位の厚紙(製図用のケント紙か厚めの画用紙程度)に1枚ずつ印刷します。

★紙の目は車体の長い方向にあわせます。

 

(2) エンピツを使い、厚い型紙の表側にケガキ線を書き加えます。

 鉛筆でケガキ線を追加(矢印)

 

 加えるケガキ線の入れ方は以下の通り。

 車体の左右「両」側面の下端に幅4mmの裾を書きます。(同寸なので説明図は片側のみ)

 さらに前端から39mmのところから長手方向18.5mm、幅15mmの張り出しを書きます。

この張り出しが、ダイソー・プチ電車に紙の車体を取り付ける際の、テープ止めする部分

となります。(★図1参照)

 図1

 

 車体後端は張り出し後端から約43mmです。上へとたどると、ちょうど2枚目と3枚目の

ドアの間の、前から2枚目と3枚目の窓の間にくると思います。3枚目の窓ガラスのへり

にすると良いと思います。

 

23  図4

 

 屋根には新たにスイッチの穴を開けます。新しい屋根後端から13mmあけ、電車の幅方向

24mm、前後方向に4mmの細長い穴を描きます。(★図2参照)

 

 車体の連結面側には、屋根に貼る「のりしろ」を新たに描き加えます。(★図3参照)

 車体の前面(運転席)下端には、幅3mmの帯を描きます。ここは内側へ折って前面の強

度を出す部分になります。(★図4参照)

 なお前後にある連結器はプチ電車の台車側にありますので無視します。

 

★このほか追加加工

左右側面と屋根の間にある雨どいの当たりに、紙の「裏面」からボールペンで2本強く

線を引いて「筋押し」すると、屋根がキレイに曲がります。線の場所は、表側から針など

で印を入れて正確に入れます。

 筋押し後の裏面

 

(3) 新しいケガキ線を全部入れ終えたら、そのケガキ線に沿って車体を切り抜きます。

本来の型紙とは違い、車体後面(連結面)は別部品となります。

 

(4) 切り抜いたら、屋根の丸みをつけます。下に週刊誌などを敷き、ペンの軸や色鉛筆な

ど細長い丸棒でしごくと、うまく丸みが付きます。

(5) 屋根を丸めたら、のりしろ等を全部正確に折り曲げます。

 車体下端の張り出しは、4mmの裾からさらに2mmあけた所から折り曲げます。

 

 

(6) 車体を組み立てます。

 前面、構面どちらからでも構いませんが、屋根の角の丸みの内側に前面または後面の角

が少し入って突っ張る形にするのが良いです。

 ノリは木工用ボンドをお勧めします。固まるまで、布に一度貼って粘りを弱めたセロテ

ープで仮止めするとラクです。(テープは紙が乾くまで、一晩そのままにして下さい)

 

(7) 車体が箱形になったら、エアコンとパンタグラフを作って乗せます。

 エアコンは短くなった車体の中央に取り付けて下さい。本来のエアコン取付場所が白く

残っていますので、最初に印刷した普通のコピー用紙から屋根の部分を切り貼りして隠し

て下さい。なおパンタグラフはモーターが入る車輛にはつけられません。

(スイッチがその場所に来るため)

  当HPのパンタ搭載例

 

(8) このままでは紙の車体がモーター付きの台車に深くかぶさってしまうので、屋根の内

側にスペーサー(つかえ板)を2つ作って入れます。

12mm程度の紙の帯を作り、幅2mm程度の折り目を入れてリング状にし、写真のように

屋根の内側前後に入れて突っ張らせます。スイッチ穴を塞がないように注意。

 

(9) 天井が上昇するとスイッチに指が届きにくくなるので、スイッチに紙を巻き付けて

延長します。両面テープを使うほうが良い。

  

 

(10) プチ電車の前面の連結器が下に垂れ下がると、レールの継ぎ目とぶつかって走らな

いので、連結器の下に紙で作ったばね(連結器スペーサー)を入れます。これも両面テー

プで貼り付けます。面倒な方はティッシュを詰めるなどでも良いです。

 

 

(11) 紙の車体にプチ電車を入れます。

 プチ電車は電池を入れ、プラ製の車体をつけます。スイッチを穴から出して下さい。

 紙の車体は前側(運転席側)から入れ、スイッチを穴から出します。

 紙車体の左右の張り出しを、台車の下面にセロテープで貼って固定します。

以上で1両は完成です。

 

 

(12) 1000系本来の2両編成にしたい方は、プチ電車の先頭車か後尾車を使って作れば、

連結して運転できます。パンタグラフはこちら側に乗せて下さい。

 

(13) プチ電車の中間車からモーターを外して作る事もできます。

 当ページにある「プチ電車4両編成化」のリンクから作例を見て下さい。

 中間車同士を連結するには、太さ4mmφ☓長さ8mmのネジか、押しピンの針を取ったも

のを連結器にはさめば、つながります。

 ネジで連結した例

【追記】天井スペーサーなどの別部品の画像データを用意しましたので、ダウンロードし

プリントアウトしてお使い下さい。

 紙の目は長方形の長い辺の方向に合わせて下さい。

 

★プチ電車架装用 付属品

 


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